競馬の世界には「三大始祖」と呼ばれる偉大な馬が3頭います。
その3頭とは、
ダーレーアラビアン(推定1700年生まれ)
ゴドルフィンアラビアン(推定1724年生まれ)
バイアリーターク(推定1680年生まれ)
以上の3頭です。
ご存知の方も多いかと思いますが、なぜ「三大始祖」と呼ばれるかというと、
現在、世界中にいる競走馬の父系の血統をたどっていくと、この3頭のいずれかにたどり着くからです。
ただ「三大」と言われているのにも関わらず、
現在はダーレーアラビアンが圧倒的シェアを誇るとも聞きます。
そこでどのくらい圧倒的なのか、現在の中央競馬でどのようなシェアになっているかを調べてみました。
調査対象は2019年11月時点で「現役」として登録されている中央競馬の競走馬8384頭です。
その結果、、、
ダーレーアラビアンの子孫 シェア99.9%(8376頭)
ゴドルフィンアラビアンの子孫 シェア0.1%(8頭)
バイアリータークの子孫 シェア0%
という結果になりました。
もはや1強です。
残念なことにバイアリータークはなんと0%
どうにか血をつないでいるのがゴドルフィンアラビアン。
とはいえ、たったの8頭!
この記事を最初に書いた2018年12月は15頭でした。
1年で半減しちゃいました。
これだけで応援したくなっちゃいますよね。
「少しでも良い結果のこして種牡馬になってくれよ」と思います。
この希少な血を繋いでいけるお力のある関係者のみなさまには、多少成績がよくなくてもこの血を残していただけると嬉しく思います。
例えば「ゴドルフィンアラビアン存続プロジェクト」とか立ち上げて寄付を募ったりしたらお金集って産駒が増えるのに役立ったりしないでしょうか。
頭数も少ないので現役馬優先で紹介しておきます(年齢順)
・パラダイスガーデン(2012年・牝馬)
厩舎:粕谷昌央調教師
馬主:岡田 牧雄さん
・ボーサンシー(2013年・牡馬)
厩舎:池添学調教師
馬主:吉田 和美さん
・メイショウテンセイ(2014年・牡馬)
厩舎:西橋豊治調教師
馬主:松本 好雄さん
・ヒップホップスワン(2014年・牝馬)
厩舎:石坂正調教師
馬主:吉田 和子さん
・マリノディアナ(2015年・牝馬)
厩舎:水野貴広調教師
馬主:和田 志保さん
・ストリ(2015年・牡馬)
厩舎:松下武士調教師
馬主:金山 敏也さん
・ヴィーゲンリート(2016年・牝馬)
厩舎:武幸四郎調教師
馬主:ノースヒルズ
・ホールタイム(2017年・牝馬)
厩舎:高橋義忠調教師
馬主:ゴドルフィン
以下は抹消となったお馬さんたち。
・アポロテキサス(2013年・まさかのセン馬)※2019年3月抹消。地方へ。
厩舎:山内研二調教師
馬主:アポロサラブレッドクラブ
・ワイナルダム(2014年・牡馬)※2019年1月抹消
厩舎:水野貴広調教師
馬主:コスモヴューファーム
・ラスベガステソーロ(2016年・牡馬)※2019年8月抹消
厩舎:武井亮調教師
馬主:了徳寺健二ホールディングス
・プリモスペード(2016年・牝馬)※2019年6月抹消。地方へ。
厩舎:菊沢隆徳調教師
馬主:グランド牧場
・フルオブドリームズ(2016年・牝馬)※2019年7月抹消
厩舎:高木登調教師
馬主:岡田 牧雄さん
・アポロナッシュビル(2016年・牡馬)※2019年9月抹消。地方へ。
厩舎:山内研二調教師
馬主:アポロサラブレッドクラブ
・アポロラスベガス(2016年・牡馬)※2019年7月抹消。
厩舎:山内研二調教師
馬主:アポロサラブレッドクラブ
・アースプレリュード(2016年・牡馬)※2019年8月抹消。地方へ。
厩舎:武井亮調教師
馬主:グリーンファーム
◆ゴドルフィンアラビアンから現在までの系統の流れ
ゴドルフィンアラビアン(1724年)
↓↓↓↓↓
マッチェム系(1748年)
↓↓↓↓↓
マンノウォー系(1917年)
↓↓↓↓↓
インリアリティ系(1964年)
こんな感じです。
上にあげた馬は、直近の系統としては「インリアリティ系」となります。
◆インリアリティ系の成績
2018年10月くらいにインリアリティ系の成績を調べてみました(過去2年)
成績も単勝回収率もダートがいい感じです。